ウェイブのくじ引きと、摩訶不思議なコヨーテビュート・サウス

ナショナルパークとナショナルモニュメント

皆さんはウェイブというところをご存知だろうか。Windowsの壁紙に採用され、近年突如として人気が出たアメリカ、アリゾナ州の観光スポットである。
有名なグランドキャニオン(以前のブログ)はナショナルパークであり、先日のブログで書いたモニュメントバレーやアンテロープキャニオンはナバホ族が管轄するナバホネイション内なのでナショナルパークではない。

ナショナルパークとモニュメントの違いは、整備されているか、されていないかである。ナショナルパークは歩道がしっかりとあり、パーク内を走るバスが整備されており、レンジャーというパークを守るプロフェッショナルがいる。モニュメントは歩道がなく、バスがある訳がなく、誰も人がいない、ワイルドな場所である。

ウェイブのくじ引き

ウェイブは、バーミリオンクリフス・ナショナルモニュメント内のコヨーテビュート・ノースに存在する。近年人気が出てしまったため、先日書いた通りくじ引きが必要となっている。以下引用。

「ウェイブはカナーブの街で朝一番にくじをひいて、当選した10人は次の日に行ける仕組み。または数ヶ月前に予約。これも10人。つまり、一日20人しか行けないのである。今回は予約をしていないので、、、ウェイブのためにくじをひくカナーブの街には5日間滞在する。何とかなると信じている・・・。」

さて参加者は何人いるのか?事前情報だと60人位なので、当選確率(10人当たる)は17%程度と思っていた。しかしこれが大いなる勘違い。
初日のくじ引き参加人数は、、、と言いたいところだが、なんと初日はくじ引き時間を間違えており参加出来ず。この遅刻は、アリゾナ州とユタ州で一時間時差が存在するために発生。僕はユタ州にあるカナーブの街に行く前にペイジというアリゾナ州の街に滞在していた。ペイジから朝9時のくじ引きに行くべくカナーブまで一時間運転して行ったにも関わらず、行ったら誰もおらず。。。誰もいない、うへへと一瞬勘違いしたのは秘密。

コヨーテビュート・サウスのくじ引き

しかし先程書いた通り、コヨーテビュートにはノース(ウェイブがある方)と、サウスがある。実はサウスの方が広く見所も多いという情報を掴んでいたので、サウスのくじ引きにも参加。そう、サウスもくじ引き必須なのである。ちなみにサウスのくじ引きは朝10時から。主催者はどちらもBLM(ビューローオブランドマネジメント)である。以下の公式ウェブサイトの情報が詳しい。

さてサウスはどうなるかなーと待っていたものの、結局他の参加者は現れず、、、くじ引きなしでコヨーテビュート・サウスに行けることが決定。そして前述のBLMによると、サウスの方がやはり色々見られるとのこと。
だがここで問題発生。サウスに行き着くまでに4WDの車でないと行けない。かつ運転が慣れていないとそもそも到着が難しいらしく、途中で車がスタックした写真を幾つか見せられる。僕が乗っていた車は日産のSUVだったので、そんなんじゃ無理と言われる。そしてコヨーテビュート・サウス内も複雑怪奇な地形が広がっており、初心者は確実に迷子になるらしい。写真を撮って振り返りながら進めと言われた。。。んーちょっと、、、しろうとには、、無理じゃないすか??

結局、管轄するBLMとしてはガイドを雇うことを推奨している。ガイドリストもくれる。残念ながら公的機関なので、どのガイドがいいのかまでは教えてくれなかった。
仕方ないのでトリップアドバイザーで評価を調べて電話。あるところに電話すると、ウェブサイトにコヨーテビュート・サウスのガイドを掲げているもののあまりガイディングに自信がない(おいおい。。。)ので、Grand Circle toursという他社を勧められた。ここのカイルというガイドがおすすめらしい。

本当にワイルドなコヨーテビュート・サウス

んで次の日、コヨーテビュート・サウスに向かう。途中までは舗装された道なのだが、バーミリオンクリフス・ナショナルモニュメント内は未舗装であり、がんがん車が跳ねる。これは自力運転無理だわ。。。

そして一時間以上のワイルドドライブを経てコヨーテビュート・サウスの入口につく。本当に標識も手すりも何にも無い。コヨーテビュートではちょいちょい迷子になった人の死亡事故があるという話が頭をよぎる。。。だが今回は経験豊富なガイド、カイルがいる。そして歩き始める・・・乾燥している。砂漠と謎な岩だらけ。こんな景色は見たことが無い。そして周りに誰もいない、本当のぼっちである。

コヨーテビュートとは何なのか。その正体はもろい砂岩であり、風や水によって削られ不可思議な模様が出来上がった。

何回見ても理解不能なのが以下である。

模様が繋がっているのが分かるだろうか?前方の石は取り残されてしまったのである。ちょっとかわいそう。助けてあげたい。

そして一時間位歩くとこんな岩も。僕はナウシカの王蟲に似ているので王蟲と名付けた。いつも通り安易である。

あと謎の渦巻き村みたいなものも発見。こんな景色がどんどん出て来る。

次、右側がロマサガ3のクリムゾンフレアに似ている。

さらに歩くとウェイブに非常に似ている箇所を発見。

偽ウェイブと名付けました。

ざっと5時間位歩いて帰る。僕にしては珍しくワイルドであったが、見たことがないものを沢山見られて良かった。

ウェイブのくじ、結果

実はコヨーテビュート・サウスに行った日の朝もくじに参加していた。そこでようやく参加人数が判明。びっくり100人超えである。もうその時点で諦めていた。。。
しかしなぜくじ引きが導入されたのか。①まずドイツ人の間で人気が出て(Windowsよりも先に)、どんどん観光客が来たのでもろい砂の岩が壊れてしまった。ので人数制限。②迷子の人が多く出て、救助に金がかかった。以上が理由である。

さて、くじ引きの会場はこんな感じ。

その後4回参加するものの、全滅。

勿論残念ではある。しかし、ガイドのカイルは誰も知らないところ(コヨーテビュート・サウス)に行く方がいい、みんなが知っているところ(ウェイブ含むコヨーテビュート・ノース)はつまらない、と言っていた。これは以前書いた、セクシー登山部の宮城さんと発想は一緒である。

僕は面倒くさがりなので冒険家には成れないが、投資においては誰も気付いていない業界・会社・ストラクチャーを追求していこうと改めて思った。

・・・でもウェイブは行きたい、、、ので今度行く時は4ヶ月前に予約して行こうっと。今度はオンラインくじ引きである。

 

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