何に投資すれば良いか分からない人は、これを買いなさい!

僕は友達から、どんなものに投資すれば良いの?とよく聞かれる。まず、分かれ道が二つ。①がっつり取り組みたいのか、②手っ取り早くなんか投資したいのか。

大多数の人は②である。それは悪いことだと思わない。①をやるためには時間をかけて理論と実践で学ぶ必要がある。でも普通の人(もしかしたらこれを読んでくれているあなた)にはそんな時間はない、または興味がない、またはめんどくさい。

中途半端、ダメゼッタイ

一番危ないのは中途半端で、なんとなく勉強してなんとなく個別株を買う、、、これは負けやすい。なんとなく買うので、少し上がったら売る、または下がったら損切り出来ずに塩漬け、というパターンだ。

ちなみに僕は買収ファンド(PEファンド)にいたから分かるのだが、PEファンドでさえ個人アカウントで真剣に投資に取り組んでいる人はほとんど居なかった。ちなみに一般の人が投資のプロと勘違いしている証券会社や銀行ではもっと少ない。かつ金融機関に勤めていると、色々制限があって投資がやり難い。

中途半端にやるくらいだったら、個別株ではなく、株式市場全体に投資した方がいい。市場全体に投資するためには、株価指数(株価インデックス、日本だと日経平均やTOPIXが該当)に投資するのが一番いい。

そもそもなぜ株に投資するの?

そもそもなんで株に投資するのか?という質問もあるだろう。答えは、あらゆるアセットクラスの中で期待リターンが一番高いからだ。金や原油といったコモディティ(商品)に投資する必要があるか?いや、ない。

前も書いたけど、だからロボアドバイザーはだめなんだ。(「ETFの優位性とロボアドバイザーの弱点」参照)超長期ではコモディティや不動産は株に勝てない。債券も然り。

投資は余裕資金で!

投資は必ず余裕資金でやろう。そして余裕資金があるなら、全額を株に投資した方がいい。フィナンシャルプランナーみたいな人は、年齢に応じてアセットアロケーション(資産の配分)を変えましょうね~債券にも投資しましょうね~なんて言うけど、間違いだと僕は思う。

余裕資金は全額を株に投資した方がいい。株以外を推奨するのは、他の商品を買わせるための罠だ。投資をやろうという人はなんらかの形で給料または年金を得ているはずで、給料や年金は自分自身を元本とした債券(専門的に言うとフィックストインカム)と見做せるからだ。

何度も言うけれど、余裕資金以外の生活資金は投資に回してはいけない。

日本人ならば既にマクロ経済リスクにさらされている

さて、株価指数の中で何に投資すればいいのか?ぱっと思い浮かぶであろう、日経平均やTOPIXはおすすめしない。このブログ読者の大多数を占める日本人は日本に住んでいて、日本のマクロ経済リスクを既にとっているからだ。

どういうことか。あなたは日本企業で働くことにより、日本企業の業績リスクを取っている。そして日本企業から日本円という通貨で給料をもらっている。

私は外資で働いてますよって人でも、日本で事業を行っているケースが大半だろう。なぜ株式投資で、日本のマクロ経済リスクを重ねてとる必要があろうか。いや、ない。

じゃあ米国に投資すればいいの?それとも新興国・・・?

本稿は「未来のことは良く分からないという前提で投資する投資家(そして、読んでくれているあなた)」向けに書いているので、どの国に投資すればいいか、なんて分からないだろう。

よって、何も考えずに全世界に投資するのが一番いい。そういう観点で、僕は米国上場のETF(上場投資信託)、バンガード・トータル・ワールド・ストック、ティッカーVTを奨めてきた。VTを毎月決まった金額買うのが一番いい。例えば毎月10万円。

だが普通の人にとっては、このETFを買うのも楽じゃない。インタラクティブブローカーズの様な海外証券会社の口座を開く気合いがある人なんてあんまりいないし、国内ネット証券、例えばSBI証券で外貨建てて買うと為替コストがかかる。

SBI証券だったら住信SBIネット銀行で日本円→米ドルに両替して、SBI証券に入金→VTを買付、というルートが一番コストは安いのだが、めんどくさい!よね?

ここで結論、この商品を買いなさい!

ってことで色々調べた結果・・・

eMaxis Slim 全世界株式(オール・カントリー)

を買いなさい!!

という結論に。eMaxis Slim 全世界株式(オール・カントリー)がトラックしている(同じ動きをしようとしている)インデックスはMSCIで、VTがトラックしているFTSEとは違うのだが、両インデックスのパフォーマンスはほぼ一緒。全世界の株式にとりあえず投資するならこれですな。とにかく日本で買いやすいのがでかい。

eMaxis Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、ETFに構造的に劣後する、投資信託ではある。一方で本商品はノーロード、つまり購入手数料がない。信託報酬も低い、実質コストも低くなりそう。

今まで僕は日中に自由に売買出来ない投資信託なんてありえない、ETF一択だ!という考えだったが、日本で楽してコスト低く全世界の株に投資しましょっと考えるとVTはあなたにはハードル高い。よってeMaxis Slim 全世界株式(オール・カントリー)をおすすめする。

eMaxis Slimシリーズは三菱UFJ国際投信が展開するインデックスファンドで、eMaxis Slim 全世界株式だけでも何種類かある。eMaxis Slim 全世界株式(除く日本)や、eMaxis Slim 全世界株式(3地域均等型)だ。その二つではなく、

eMaxis Slim 全世界株式(オール・カントリー)

だ。

買い方はどうするのか。

買い方としては、とにかく何も考えずにネット証券で毎月買うのがいい。余裕資金の規模にもよるが、余裕資金を12-24分割して、毎月買い続ける。大事なのは、その後も買い続けること。月々の給料から生まれる余裕資金を投資に回し続けるのだ。

そうすれば、福利効果で10-20年後には大きな果実が得られるだろう。

さて、今回はあくまで楽して投資したい人向けなのでちゃんとやりたい人向けはいずれ書く、、、かも。

11+

いいね! or シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント

  1. 赤井 より:

    お久しぶりです。といっても覚えてらっしゃるかな?2014年くらいにお会いして小伝馬町でお茶していただいた塚田(今は赤井)です。 世界旅行される前にFacebookでご連絡いただいたりも。(中国での電子決済のヒアリングで) 新居さんのこのブログを見てから、NISAでインデックス投資しはじめたのですが、しばらく寝ているだろうお金がまだあり、ヒントになるかなと思って久々にページを見にきましたので、記念にコメントです。 今は人形町で事業なさってるんですね。私は再び小伝馬町の会社に勤め、小伝馬町に住んでおります。お近いので機会がありましたらぜひまたランチでお話お聞かせ願いたいです。

    0