マダガスカル、バオバブとキツネザル

マダガスカルは行くのに金がかかる。南アフリカのヨハネスブルク(前回のブログ)からマダガスカルの首都、アンタナナリボまでエアリンク(サウスアフリカ航空とも提携)の直行便が出ている。三時間くらいのフライトとアンタナナリボまではそこまで遠くないにも関わらず、エコノミーで往復8万円。

そしてマダガスカル島内の移動はマダガスカル航空に独占されており、ぼったくり価格。一時間ちょいのフライトで往復7万円。僕は首都アンタナナリボから島の西側、モロンダバまで行った。モロンダバは巨大なバオバブの木がわっさわっさ見られることで有名。

このマダガスカル航空、フライトの日程をバンバン変える・欠航する・時間より前に飛び立つ(おいおい!)等で悪名高き航空会社。何気に旧宗主国のフランス、パリまで直行便を飛ばしているが。

僕が抑えた首都アンタナナリボ~西岸モロンダバまでのフライトも二回変更があった。その結果、帰りのモロンダバ~アンタナナリボの便を考えるとモロンダバに30分しか滞在出来ないことに!!7万円払ってモロンダバの空港に行くだけ(しかも恐らく帰りのフライトには間に合わない)って訳が分からない。それは困るということでマダガスカル航空パリ支店まで電話。電話をかけたのは南アフリカのワイナリーからである。

そうしたらフランス語の対応で、ちょっと英語で話してみるものの「I cannot speak English」と言われ電話を切られる・・・ヲイヲイ。まず一つ、エアラインだよねここ。二つ目、英語喋れないって英語で言ってるよね。三つ目、ガチャ切りって小学生以下だよ!!!!

ということで諦めました・・・んなわけない。もう一度かけ直したら別の人が出て無事モロンダバ~アンタナナリボのフライトを別の日程に変えてくれた。ふぅ。

マダガスカルは滞在期間がぼちぼちあったのでSIMを購入。Telmaは結構シグナルいい。10,000アリアリ(350円)で5分通話、100MB。店員が若い。大体10代。ってか現地通貨のアリアリってかわいいよね、語感が。

キツネザルかわいい

アリアリもかわいいが、キツネザルはもっとかわいい。アンタナナリボから西に車で一時間程度のレミュールパークにはキツネザル(レミュール)が多くいる。ガイドは18歳で、大学で環境を学んでいて専攻はなんとキツネザル。キツネザルにも色々な種類がいて、一番有名なのは尻尾が白黒のリングテイル。白黒が輪っかに見えるからリングテイル。ちなみに白14個、黒14個の計28個の輪っかがある、、、まめ知識すぎる。

(このこはリングテイルではないよ)

レミュールパークはフランス人によって作られた。マダガスカルは旧宗主国がフランスなのでフランス資本が多く入っている。よってごはんも結構おいしい。お皿にソースで絵付けしてみたり、少しでもおしゃれにしようという気概が感じられる。これは他のフランスが支配していた国でも同様。フランスはおいしいごはんを残していきました・・・。

インフラ貧弱

首都のアンタナナリボ付近の道でも、舗装されていないところが多い。しかも信号は一切ない。どの車もぼろくて大半が30年くらい前の車じゃなかろうか。フランス、日本、韓国車が多い。加えてマダガスカルではちょいちょい停電あり。キューバと同じくらいの頻度。

むむ、ようやくアフリカっぽくなって来た。普通の家族における子供の数は4-6人、多いと12人なんてこともあるらしい!!人が多くてごちゃごちゃしているのはバングラデシュと似ている。稲作メインだし、マダガスカル人のルーツの一つがアジアと言われているだけあり、街行く人の見た目も似ている気がする。アジア繋がりでいうと、アンタナナリボには中国商城という中国系スーパーや、中国系ホテルがある。さすが中国人。あと首都アンタナナリボでは夜になるとどこからともなく娼婦が現れる。

マダガスカルの経済が良くならない理由は汚職と地元の人は考えている。ゴールド、石油があり資源豊富だし観光資源もあるのに政治家や官僚が金をポケットに入れてしまうので国が良くならない(と地元の人は考えている)。勿論汚職・賄賂も問題なんだけれど、ガンガン働いてリッチになるぜ!という気概が感じられない。暖かいからね。

日本では政治家は過去のちょっとした発言まで洗われて、色々と足を掬われるリスクが多いし、官僚は給料がそれほど高くないので最近は東大でも志望者多数という訳ではないので大分違う。少なくとも日本は官僚の給料上げるべきだろう。下げろと言っている人々は現実が見えていない。

モロンダバ

モロンダバは暑かった。。。海岸沿いで温暖なビーチである。日差し強く暑かったので外を歩くのもきつい。そこでプスプスという人力車を活用。2kmくらいで100円。プスプスのいいところは屋根があるところ。そして名前がかわいいところ。

プスプスの値段は地元民と観光客では違うが、観光客と他の地域の人に対しては一緒。また、アンタナナリボの人がモロンダバに来てもローカルの値段で魚を買うことは出来ない。一方モロンダバの人がアンタナナリボに行ってタクシーに乗ろうとすると地元価格では乗れないとのこと。

マダガスカル語は無数の方言があるものの、違う地域の人同士でも何となく分かり合えるらしい。中国みたいなものか。

モロンダバの街でランチを食べていると日本人のブログでちょいちょい名前を見かけるソニーさんに遭遇。「はーい、私はソニーさんです!(日本語ではなく英語)」と言って現れた。自分で「さん」付けする外国人は大体あやしい。僕はモロッコで斉藤さん(恐らく本名はサイード)と名乗る人の店でお腹壊した。多分。ソニーさんは現地の人に聞いても有名で、やはりいい評判と悪い評判があるらしい。

バオバブの木を見た!!

そしてバオバブの木を見に行く+キリンディ国立公園まで行くツアーをホテルにアレンジしてもらった。しかし当日現れたのは、英語が全く通じない運転手。前日は大丈夫と言っていたのに、何だったんだあれは。

そして最終的に行くはずだった場所には行かず、、、夕暮れのバオバブの木を見るために車内で二時間半待たされた。運転手はいつも客を待っているので待つのには慣れっこである。こっちは慣れていない。待ったかいはあったけどね。

バオバブ街道からの帰り、理由は分からないがけがをして血を流しているマダガスカル軍の兵士を運ぶプスプスに遭遇。その兵士を車に乗せることに。この時僕は生まれて初めてライフルを持った。思ったよりずっしり。血がついていたけど。そしてはてなマークが一杯だった・・・なぜこの人はけがしている?大丈夫なの??あと銃は暴発しないよね?血触っちゃったけれど大丈夫これ?等の心配をしていた。。

なぜならマダガスカルでは最近ペストが流行っているのだ。中世ヨーロッパかよ!危ない地域には行かなかったし大丈夫だったけど。

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コメント

  1. fuji より:

    うわーすごいなぁマダガスカル!見てみたいなぁバオバブの木!なぜかバンコクからアンタナナリボに直行便が出ていて、バンコクで働いていた時に検討したんだけれどスケジュールがタイトで行けなかった。
    血の付いたライフル持ったeleの写真が見たい

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    • ele より:

      バオバブはすごかったよ!そうそう、バンコクからも直行便あるんだよね。血の付いたライフル持ってた時は残念ながら写真撮りましょって雰囲気では全然なかった。。。ってか一体何事かとびびってたわ。書いた通りペストの心配もあったしね。

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