アルゼンチンへの投資方法

アルゼンチンへの投資方法

僕は以前のブログ「郷愁とデフォルトの国、アルゼンチンの経済。しかしチャンスあり?」に書いた通り、アルゼンチンは有望と考えている。それではどうやって日本からアルゼンチン株に投資出来るのか??と聞かれたので、書いておく。

最も手軽な投資方法はアメリカに上場している、ARGTというETF(上場投資信託)を買うことだ。ARGTはMSCI All Argentina 25/50 Indexに連動する様、設計されているETF。上記インデックスはアルゼンチン版の日経平均であり、アルゼンチンで主要な事業を行う会社、またはアルゼンチンに上場する主な企業で構成されている。

現在の時価総額上位はリンクで確認出来る。

①メルカドリブレ(EC)
②テナリス(石油及びガスのパイプライン用鉄鋼。過去には日本鋼管(今のJFE)のシームレスパイプ事業も一部買収)
③YPF(アルゼンチン国有石油)
④グルーポ・フィナンシエロ・ガリシア(金融)
⑤バンコマクロ(金融)

である。ちなみに1,2位の2社で指数全体の40%弱の時価総額を占めるので、歪んだ指数と言える。 1位のメルカドリブレはナスダック上場。しかしEC企業がアルゼンチン関連で最も大きな時価総額の会社とは驚きである。P/E(PER)も72xとかなり高いが、確かに伸びている。EC市場そのものも伸びている。  

なおその他アルゼンチン関連の個別企業もADR(米国預託証券)として幾つかアメリカで取引出来るものもある。

2019年3月追記。現在の状況

2019年3月時点ではアルゼンチン株式はどうなっているのか。少し振り返ってみたい。

2017年はアルゼンチン投資家にとって素晴らしい年になった。株価指数が51%上昇したのだ。しかし2018年は厳しく、-32%だった。

2019年3月時点では指数の構成銘柄上位二社は変わっておらず、相変わらずメルカドリブレとテナリスが二社合計で43%を占めている。


1+

いいね! or シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加