地方都市と思いきや人口770万人の合肥

安徽省の省都、合肥に行ったのは久々である。上海から新幹線で二時間強の場所なのだが、上海人からしてみると田舎という扱いらしい。。僕はいいところだと思うのだが。しかしそんな合肥でも人口は770万人。日本に合肥が来たらいきなり二番目の大都市になってしまう。恐るべし中国。ちなみに安徽省全体の人口は6,200万人でございます。

白酒ナイト

前の会社にいた時にユニキャリアというフォークリフトの会社に投資していたのだが、中国の工場が合肥にあった。更に合肥で他の中国企業を買収したので、現地に行く機会が頻繁にあった。合肥での飲み会は毎回白酒(ばいちゅう)ナイトになる。白酒はアルコールが40度を超える恐ろしいお酒である。始めは指先くらいの大きさのコップに入れて飲んでいるのだが、だんだん興が乗って来るとカラフェで飲み始める人が出て来る。勝手に飲んでいる分にはいいのだが、際限なく飲ませに来るのである・・・!かんぺー(乾杯)、かんぺーの嵐。恐ろしすぎる。飲み会翌日朝に行方不明者が出たこともあった。あれは謎だった。。。ちなみにアルコールが80度を超える白酒も飲んだことがあるが、喉と胃が焼ける様に熱くなる。全くもって危険な飲み物だ。

買収した中国企業のオーナーは中国起業家第一世代。年齢は50歳くらい。彼は破綻した国有企業を買収して再生させ、上場させた合肥の名士である。第一世代の起業家は政商的要素が少なからずある。飲み会にはなぜか合肥の副市長の様な地方政府の重鎮が必ず来ていた。

ちなみに彼の工場には現国家主席の習近平も視察に来ていた。

とにかくよく働いており、平日の時間を使うのが勿体無いという理由で社内会議を土曜にやっている。しかも朝から晩まで。ここらへんは「勝っている中国人は爆発的に働いている」に書いた通り。結果、合肥市内に家を8ヶ所も持っているらしい、、どういうこと??そのうちの一つ、彼のアトリエに今回は招かれた。お手伝いさんがごはんを作ってくれたのだが、家庭的な味でおいしかった。結局ミニ白酒ナイトになったけど・・・

初めての合肥観光

次の日にオーナーの秘書+運転手が一日がかりで観光案内してくれた。合肥には10回以上来ていたが観光するのは初めて!まず包公園に行った。ここは北宋の頃の名官僚たる包公を記念した公園。包公は清廉潔白な人物で、日本で言うと遠山の金さんみたいな存在であり、皇族ですら躊躇せず裁いたことで有名。秘書曰く、学校で必ず学ぶし、ドラマにも良く取り上げられるので中国人ならば誰でも知っている存在とのこと。汚職を摘発する人が人気なのは昔も今も変わらない。習近平と実働部隊たる王岐山も汚職摘発で就任当初は人気を得た。

その後、徽園という安徽省内の名所をコピーした公園に移動。日本で言うと東武ワールドスクエアみたいなものだ。なぜだか分からないが、中国には世界または中国国内の名所をコピーしたテーマパークが至るところにある。ただ徽園は客があまりおらず、すかすかだったけど。

お昼はがっつり。中国では到底食べ切れない量をふるまうことがおもてなしとなっているため、すさまじい量が出てくる。最近は政府も無駄をやめましょうキャンペーンをやっているのだが、まだあまり浸透していない。前日にオーナーのアトリエでごはんを食べた時もその場にいる人数の三倍相当の量があった。

午後は三河古鎮へ。ここは古い街並みが広がっていて、歩いていて楽しい。

少し雨降ってたけどね。

 

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コメント

  1. fuji より:

    接待文化とか政商の感じとか教科書に出てくる”中国”が残ってる感じだね。この前のスターキッチンのファウンダーが言ってた”HCMCの人口が700万人強(2017年の人口統計見たら861万人)”という数字を思い出した。BtoCのポテンシャルは結局人口に大きく依存するんだろうな。

    写真の風景は浦东空港からタクシー乗って目に入ってくる景色そっくり。
    もっと地方都市を回っておくんだったとちょっと後悔中

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    • ele より:

      ある程度成長しきった上海や北京と違って、発展途上の都市はそんな感じなんだと思う。成都と昆明でも似た様な話があったからね。
      ホーチミンと合肥が大体同じ人口ってのが驚愕だよね。知名度は全然違うのに。
      中国のBtoC企業はマーケットが13億人ってのがすごいよね。日本の10倍!もちろん競争は激しいのだけれども。。
      地方都市、今度一緒行こーよ。僕もまだまだ制覇出来ていない。

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