キューバのイメージ
キューバのイメージって何だろうか、、、社会主義国?カストロ?ゲバラ?クラシックカー?勿論どれも正しい。
今回はケイマン航空のフライトキャンセルによりキューバに長めに滞在することになったので、色々と書いておきたい。しかしケイマンに行けなくなったのはとても残念。またの機会でと思っている。
ちなみに・・・メザニン投資をやっていた時はケイマンは身近な存在であった。証券化商品においてオリジネーター(金銭債権や不動産等の原資産保有者)から倒産隔離を図るための最も古典的な形はケイマン慈善信託である。ケイマンやオフショアというとあやしいイメージを持たれがちだが、実際は逆で実績あるケイマンだから安心して使えるスキームとなる。
クラシックカー
キューバにはクラシックカーがたくさんある。なぜか?国内で車を作っておらず、また海外の車を買う外貨がないからである。ので、1940年代位からの車を使い続けている。
このクラシックカー、写真で見る分にはいいのである。しかし、街中でクラシックカーの近くにいると排気ガスがひどく、健康に良くない。実際に乗ってみると、エアバッグはないし、エアコンは壊れて使えないし、道のがたつきには弱い。加えてシートベルトがない時もある。僕が乗った車には無かった!運転手もシートベルトしてなかったけど。
残念ながら特にいいところはないのである。そして他の車も排ガスをまき散らしているので、エアコンがない、または壊れているクラシックカーはつらい。窓を開けるか、暑いのを我慢するのかの二択である。僕は健康重視なので暑いのを我慢した。。
クラシックカーではない、現代的なルノーの車を一ヶ月借りる費用は月2,800CUC(28万円)、ヒュンダイは3,800CUC(38万円!)。とにかく高い。実際に買うとなると、500万円以上出す必要がある。供給が少ないからである。
ちなみに外国人が住むところは、120平米のコンドミニアムで30万円。
車のみならず、街並もびっくりする位に昔の建物が残っていて、恐らく1959年のキューバ革命当時からほとんど変わっていない。ホテルのエレベーターも古かった。フィンランドのKONE製だったが大分歴史を感じさせ、四機あるうちのどれは閉まるのが早いとか、どれは下に行くけど上には行けない(本当です)などの挙動を理解することが重要であった。
とにかくものがない!
キューバには、びっくりする位ものがない。ミニ商店ですらものを置くところが余っているので、大胆にスペースを使っている。生きて行くのに最も必要である水ですら売っていない所多数。
なおミネラルウォーターはネスレとの合弁で国内生産している。水はガス抜きのみ、ガス有りは輸入品でサンペレグリノ(ネスレが商標持っている)一択である。
ものもなく、娯楽もない。。。あまりやることがないから、街中で座っておしゃべりしている人多数。または子づくりに励む。これは何度も書いている様に他のラテンアメリカも同様である。
しかし、キューバの人口ピラミッドを見ると他のラテンアメリカの様に末広がりのピラミッド型になっていない。なぜか?亡命が多いからである。若者は移民または亡命者として海外に出てしまう。
インターネット
買うのに一時間は並んだ。。。そして買ったカードは有効期限が切れていたが、大丈夫大丈夫!とのこと。実際使えた。これがキューバである。
二重通貨制度とサービス
サービスは全てが遅い。店員が急いで自分またはレストランの売上増やしても、自分の利益に繋がらないからである。まずメニューを持ってこない、次いでごはんを中々もってこない、伝票を持ってこない、という感じである。
どうすれば動いてもらえるか?これは笑顔でお願いしますと言い続けることである。笑顔大事(*^_^*)!
コメント
敬愛する作家の村上龍がキューバ音楽に傾倒していて、自身でキューバ音楽のプロデュースやコンサートの主催を行うほど、というところから「キューバ」を知っている。あと「チェ(The Argentine / Guerrilla))」の映画でチェ・ゲバラの半生を撫でたくらい。
で、彼のエッセイで「キューバ人だったら、まず、心のもっともベーシックな部分で、「何とかなるだろう」と楽観するだろうと想像し、それにならおうと思った。それは、必ず何とかなるとたかをくくって安心してしまうことではない。あきらめるという選択肢を消し、リラックスするためにとりあえず心の状態をポジティブに保つというようなことだ。そしていったいんリラックスしたあと、キューバ人は危機の回避やプロジェクトの実行に向けて猛烈な努力を始める。できることから一つづつやっていくわけだが、その仕事・作業には、「何とかなるだろう」という曖昧でポジティブな態度とは対極の緊張と集中が必要になる。何とかなるという前提とこのままではダメだという絶望が同居して、その二つを近づけ混在させるためにあらゆる努力が必要だという考え方は、この日本社会にはほとんどない。」
、、、みたいなことを言っていて、キューバ人は社会主義の中でなんて研ぎ澄まされた人種なのだろう、みたいな妄想を抱いていたけれど、ブログを読むとびっくりするくらいヌルい社会主義国の面影が残ってて、うーんってなった。そりゃそうよね。改革開放される前の中国みたいだ。
クラシックカーは、、、乗るときは中身レストアするからね、、、そのまま使うのがキューバクオリティ!
ネット制限とかはしないの?US関連の情報をシャットアウトするとかは普通にあり得そうな
革命を起こした時は村上龍の言う通りだっと思うんだけど、今はあまりやる気が感じられなかったな。。。社会主義の弊害だと思う。
勿論レストアしてるクラシックカーもあるんだけど、してないものも多いから、悪い意味で歴史を感じさせるわ。
それがネットはあんまり検閲されてないんだよね。中国よりよっぽど快適。カストロに対するUS発の批判記事読めるし、グーグル、LINE、FB全部問題ない。書いたけど、AMEXで決済出来ないくらい。AMEXはサイトもアクセスできなかった。そういう意味では中国の方が徹底してるね。