手術は元々2017年6月5日、月曜の予定(「海外旅行中の腎臓結石除去手術① ビジネスドクター登場」読んでね)だったが、事前に必要な血液や尿やレントゲンといった検査が中々設定出来なかったので、6/7水曜に延期された。
ちなみにアメリカの場合はプライマリードクターというかかりつけ医がいて、その先生にまずは何でも相談する仕組みになっている。プライマリードクターの紹介で泌尿器科だったり、脳神経外科だったりに行くという流れである。
つまり、何もかも時間がかかるのだ。僕の場合は前回書いた通り、日系病院の安心メディカルにDr. David Samadiを紹介された。ドクターサマディのオフィスはあくまでオフィスであり簡単な設備しかないため、大掛かりな手術は出来ない。よって大きな病院の手術室を借りることになる。
セレブリティドクターによる300万円の華麗な手術
今回はレノックスヒルというマンハッタンのアッパーイーストにあるユダヤ系の病院でオペが行われることになった。実はドクターサマディはレノックスヒルの泌尿器科トップでもある。ドクターは2012年に$7.6M(約9億円)稼ぎ、NYで最も高収入の医者だったらしい。。。さすがセレブリティドクター(by ウィキペディア)。
今回色々と大変だったのは、僕が加入しているのが日本の海外旅行保険(損保ジャパン)なので受けてくれる医療機関が少ない点。アメリカは国民皆保険ではないので、日本の様にはいかない。患者からとりっぱぐれが無い様に、どの医療機関も保険には非常にうるさい。
今回の手術代はなんだかんだ約300万円。高すぎ!僕は保険でフルカバーされたからいいものの、これはアメリカで医療破産する人も出てくるわ。ちなみに損保ジャパンはアメリカでは知名度がないため、事前に$4,000、クレジットカードで払わされた。
あなた薬物やってますか?
手術前に麻酔科医及び泌尿器科医(この時はドクターサマディではなく、部下の先生)から色々な質問及び手術の説明があり、同意書を書かないといけない。この時必ず聞かれる質問として、「あなた薬物やってますか?」というものがある。
アメリカにきて気付いたのが、びっくりするくらいマリファナの経験率が高いということ。まぁオバマも吸ってたくらいだからね。僕は150歳まで生きるべく健康を信奉しているので薬物を経験したいとは全く思わないが、アジアで薬物が忌避されている理由は何だろう??
中国はアヘン戦争の影響じゃないかという気がするが、日本は戦前はヘロインを大量に作っていたり、戦時中にヒロポン推奨したりしていたわけで、その反動だろうか・・・。
手術中は麻酔が効いているので、何にも分からないうちに終了。ドクターサマディが施術したのかすら分からない。もしかしたら指揮しただけかも知れない。。。そんな記事をウィキペディアで読んだぞ・・・。
そういえば全身麻酔は作用機序が全て解明されている訳ではないのに、多くの人が身を委ねている。僕もだけど。
ボトラー体験
その後手術室から待機部屋に移され目が覚めた。麻酔で力が抜けていたため、重力が影響し、歯で口内を噛んでいた。そして麻酔が取れ切らないのでぼーっとしていたら、おなかが空いて来た。この時は15時で、朝から何も食べていなかったのである。そしたらマフィンが配給された。おいしかった!
麻酔が抜けて覚醒して来たら、尿意がすごい。しかし電極やら点滴やら繋がれていて動けないのでボトラーである。本気でオンラインゲームやっている人の気持ちが少し分かった。(ボトラーとは、オンラインゲームのプレイ時間を極大化するためにトイレに行かずにペットボトルで解決する人のこと。本当にいるらしい。)
んで3時間後に帰ることに。日本だったら3日間入院であるが、その日に帰らされる。帰ったらトイレがつらい。血尿である。体内にステントが留置されているためだろうか、腎臓周りと腰が痛い。。。
来週ステントを除去するまでの辛抱である。でも無事に終わって良かった!!
その後ステント除去した時の話。完結編。「海外旅行中の腎臓結石除去手術③ 完結編+カミソリ美容室」
コメント
良かった良かった。
全身麻酔とか怖いし血尿とかもっと怖い。
入院中に小用を足すのは尿瓶でしょ?ボトラーとは違うくない?とは言え用途も機能も同じか。
とりあえずお疲れ様。温泉とかで湯治してほしいと思いました。米国は無いか。
そうそう、ペットボトルじゃないから厳密にはボトラーではない。ただ言いたかっただけ。。
たまに水着で入れる温泉はあるけど、そんなに文化として確立されている訳ではないね〜。