一月上旬、イランの首都テヘランからインドの首都、デリーに移動。小学生の頃にインドの首都はニューデリーと学んだが、今ではデリーである。ちょっと分かりにくいのだがデリーは大きなくくりであり、その中にニューデリーとオールドデリー（旧市街）が含まれている。
インドはとんでもなく面倒くさい国、旅行者を狙う詐欺師ばかりだということが歩き方にもネットにもわんさかと書いてあるが、アフリカに先に行ったからかあまり面倒臭さは感じなかった。
確かに街中に人が多い。さすが13億人いるだけはある。しかし、思ったより声はかけられない。声かけ頻度で言うとモロッコとエチオピアの方が上だろう。
そして英語が通じない人が結構多い。インドは誰もがヒンディー語と英語のバイリンガルかと思っていたが全然そんなことなかった。
僕が今まで話したことのあるインド人というと、投資していたUSの会社のマネジメントだった。彼らはインド人の大学教授と博士だったので少し勘違いしていた模様。。
インドと言えばカレー。日本のカレーライスとは風味が結構違って辛いけど、おいしい。甘いカレーは子供のカレーという扱いなのだ。そしてインドではベジタリアンが多い。宗教上の理由の人もいるが、親がそうだから自分もそうしている、ただの習慣という人も多かった。ずっと食べていないので、身体がお肉を受け付けなくなっているらしい。
カレーは手を使って食べる。といいつつ外国人用にスプーンが用意されているお店も多い。
僕が行った中では唯一、各国首脳も訪れるブカラというレストランではスプーンやフォークは出て来なかった。ナンを活用して手で食べないといけない。
あとデリーで一番びっくりしたのは、1月ということもあり全然暑くないということ！むしろ少し寒かった。インドはどこでも年がら年中暑いというイメージだったが、実際はそんなことはなかった。
インドの様々な宗教
アジアの他の国もそうなのだが、インド人は自撮り大好き。タージマハルの様な観光地に行くと、インド人から頻繁に一緒に写真撮ろうぜ！と言われる。はっきり言ってスター級の扱い。僕もついにボリウッドスター！
・・・と書いてみたものの実際のところは、地方から来る人は外国人を見ることが珍しいからだと思われる。
タージマハルは上図の通り横から見てもシンメトリーで美しかったが、僕はアブダビのシェイクザイードグランドモスクの方が好きかな。ちなみにタージマハルがあるアグラには電車で行く人も多いのだが、急行電車が早朝出発・夜中戻りといまいちな時間なので、ホテルで車を手配してもらった。
タージマハルを建てたのはムガル帝国第5代皇帝、シャージャハーン。ムガルはイスラム教の帝国であり、当時のインドではムスリムがヒンドゥー教徒を支配していた。公用語はペルシア語。前述の通り僕はイランからデリーに移動して来たので、ペルシア語は少しなじみがあった。といいつつムガルとはモンゴルの意味であり、トルコやモンゴル人の帝国だった。んーややこしい！
今のインドはヒンドゥー教徒が8割を占めるので全体としてはヒンドゥー的な要素が強いが、その中においてデリーは色々な宗教が混在していて面白い。ジャマーマスジットモスクがあり、バハーイー教の巨大寺院ロータステンプルもあるし、勿論ヒンドゥー教最大のアクシャルダム寺院もある。
（バハーイー教のロータステンプル）
そういや日本でインド人というとターバン巻いている人のイメージがあるが、彼らはヒンドゥー教徒ではなく、約2%を占めるシーク教徒。インドの中でシーク教徒はまじめでよく働き、信頼出来るという評判らしい。敬虔な信者は髪と髭を切らないので、ターバンの中には髪が隠されている。
インドで髪を切るの巻
僕はシーク教徒ではないので、インドではスペイン以来に髪を切った。まずホテルのコンシェルジュにどこかいい美容室ないかしら？と聞いたところ、うちのホテルにスタイリストがいるわよ！とのこと。料金を聞いてみると500円くらい。安い・・・しかし大丈夫か？と不安になったが、前回同様、自分の過去の写真を見せて「この通り切ってください」と言えば大丈夫だろうと考え、翌朝10時で予約。
念のためホテルの部屋から朝9:30頃電話して10時に行って大丈夫？と聞いたら予約が入っているから10:30ね！と言われてほんとかなーと思っていた。。。案の定10:15頃部屋に電話があり、いつ来るの？とのこと。おいおい。10時の予約は僕の予約であった。9:30の電話の時に確認したんだけどなー、、と思いつつ、スパに付属しているサロンに向かう。
スタイリストはフランス系の美容室で6年修行したらしい。特に変わった切り方でもなく、無難に終わった。悪くない仕上がり。世界一周してると言ったらびっくりしてたけど。そう言えばまた一緒に自撮りさせられた。
インドの女性は髪を切らない人が多い（都会は変わりつつあるが）ので、大体ロングで後ろで束ねてるだけの髪型の人が多い。ってかそれしかいない。もっとおしゃれしても良い気がする。
女性がおでこにつけてる赤いぽち（ビンディ）と鼻ピアスは結婚している証拠。ヒンドゥー教寺院に行くと、男性でも祝福としておでこに顔料みたいの付けられることもある。
また路上営業の男性用髭剃り屋をちょいちょい見かける。皆さん髭には拘りがある模様。
