待ち石来ず
以前の記事「腹痛のち、アルゼンチンにて腎臓結石が発見される・・・!」で書いた通り、腎臓結石による痛みを初めて感じたのはイースター島、エコー検査で石が発見されたのはアルゼンチンのブエノスアイレスだった。
アルゼンチン人医師に「君の石は小さいから、沢山水を飲んでジャンプして腎臓から排石するんだ♪」というラテン系の指示を受けたものの、待てども待てども待ち人、ではなく待ち石来ず。。。
NYについてから、また下腹部が痛くなってきたので病院に行ってみた。
保険会社の指示により、まずは日系の病院に行ってみる。安心メディカルという病院なのだが、泌尿器科はないため、別の病院を紹介してもらった。人気の泌尿器科らしく当日は行けず、数日後である。
そして訪問したのがミッドタウンの、Dr. David Samadi(デイビッド サマディ)。着いて早々、紙を6枚書かされた。自分の症状、個人情報の取り扱い、親族の病歴等の内容。訴訟大国アメリカだから仕方ないなーと思い書く。記入するのに30分はかかった。その後、尿検査を受け、ドクターサマディと面談。
ビジネスドクター、サマディ現る
このドクター、医師と言うかビジネスマンそのものだ。少し光沢のあるスーツを着ていて、柄のあるネクタイとそれに合わせたポケットチーフがちょこんと顔を出している。
うーん、、、どっからどう見ても投資銀行のMD。あとで調べてみるとユダヤ系のイラン人らしく、Wikipediaのページもあり、セレブリティドクターらしい。なんじゃそりゃ。そしてフォックスニュースで番組ホストを務めていた模様。トランプみたいだな。トランプはリアリティショーだけど。
医師のレーティングサイトを見てみると(日本にもあると便利だよ!)、いい腕という声が多くある一方、傲慢だという声も見られる。そしてWikipediaには患者に対して手術は自分でやると言ったものの、部下にやらせていた疑惑が記載されている。おいおい。事実ではない様だが。
兎にも角にもビジネス臭がすごい。オフィスにも色々なアワードのツームストーンが飾ってある。ここは投資銀行のオフィサーの部屋ですか?
自身の愛馬、サマディスカイの写真も飾ってあった。大レースではなく、未勝利と条件戦だったけど。写真を撮影した場所は、アメリカ三冠レースの最終戦(日本でいうと菊花賞)が行われるベルモントパーク競馬場。
この病院、否、オフィスにはCTスキャンの機械がないため、他の検査機関まで行かされた。歩いて10分くらい。僕は歩けない程の症状ではないからいいけど、歩けない人はどうするんだろう?UBERかタクシーか。
検査結果と手術の方法
CTスキャンの結果、左の腎臓に7ミリの大きさの石があることが判明。自然排石されるか微妙な大きさだ。始めに発見されてから2ヶ月と時間がかかっているので、ドクターからは今直ぐ手術すべきと言われる。
選択肢は二つ。
- 尿道に内視鏡を挿して、尿道→膀胱→尿管→腎臓と遡ってレーザーで石を焼き切る。その後砕いた細かい石を掴んで出す。全身麻酔必須
- 外部からの衝撃波で石を割る。その後内視鏡で破壊された石を掴んで出す。麻酔必須
色々調べたところ、2.外部からの衝撃波は日本だと内視鏡及び麻酔無しでやることも多いらしい。しかし、ドクターサマディ曰く石がうまく割れるか不確定かつ、排石時の痛みも大きいので一気に取った方がいいとのこと。
また日本だと1.内視鏡レーザーは3日くらいの入院になるらしいのだが、ドクター曰く即日で帰れるとのこと。ほんとかいな・・・??
しかし内視鏡を尿道から刺すというのはどういうことかお分かり頂けるだろうか??男性なら分かると思うがはっきり言って怖い!!女性も怖いと思うけど。
僕は直ぐには決断出来なかった。2時間、マンハッタンのカフェで色々調べて悩んだ末、、、①アメリカで治療しておかないと身体に負担がかかる。②石が腎臓から尿管に下りて来たら痛みが凄まじいので耐えられなさそう。③ドクターはビジネスマンだが腕は良さそう。
と考え、手術を受けることに決定。来週の6/5の月曜である。どきどき。
手術当日の様子はこちら「海外旅行中の腎臓結石除去手術③ 完結編+カミソリ美容室」
発病時はこちら「腹痛のち、アルゼンチンにて腎臓結石が発見される・・・!」
コメント
諸々終わって、全ての環境がリセットされて上海から日本に移りました。そしてブログを中米からキャッチアップしてたら北米でまた腎臓結石!今回は手術編!上海だったら手術には踏み切らないで無理してでも日本に一時帰国しただろうな。リアルタイム感があってどきどきするわ
お帰り〜。上海で手術は確かに回避したいね。元々結石が発見された、ブエノスアイレスも手術はあまり安心出来ないわ。