交通の要衝、パナマ

パナマの高層ビル

パナマに行ってまず驚いたのは高層ビルがとても多いということ。遠くから見るとこんな感じである。

加えて変な形のビルが多い。僕は下のビル、F&F Towerが一番気に入った。

街のイメージとしては香港に似ている。裏道は綺麗でなくごちゃごちゃしている(経済格差もすごい)ところも香港と似ていて、無機質なイメージが強いシンガポールとは少し違うかな。

銀行が多いところも香港と似ている。そして聞いたことがない銀行が巨大なビルを構えている。それも大量にある。調べてみると、それぞれの銀行の預金量や従業員が多い訳ではなく、ビルの中には別の会社も沢山入っている。

例えば上記のタワーバンク。巨大なビルではあるが、タワーバンク自体は従業員150人、預金は630億円(USD/JPY=100で換算)。つまり銀行としては自社ビルと不動産投資を兼ねているのである。銀行としてやっている仕事は投資銀行業務がメイン。

ちなみにパナマで一番大きなビルはトランプ所有のホテル。形は半円に近く、ドバイのブルジュ・アル・アラブまたは横浜のインターコンチネンタル、と言えなくもない。

パナマ経済

パナマにおける通貨としては、USDがそのまま通用する。バルボアという法定通貨もUSDと等価で存在しているのだが、市中で見ることはなかった。

僕はパナマの将来にポジティブである。パナマ運河という恒常的にキャッシュを生む仕組みがあり、そこから上がって来るキャッシュをうまく使えばいい。近くにケイマンというライバルはいるが、香港やシンガポールの様になる可能性を秘めている。
パナマの法律はしっかりしており、税金も低いためパナマ籍の船が多いことは有名。銀行が多いこともオフショアとして機能していることの現れであり、パナマ文書にも繋がった。パナマ文書自体は法律事務所として文書が出てしまうのはどうなの、、、と思っている。

さて、どうすればパナマ株を購入出来るのか。ローカルの株式市場は存在するものの、残念ながら市場全体をトラックする様なETFはアメリカにおいても存在しない。一方で、アメリカ上場のADR(米国預託証券)として投資出来る先は3社存在。しかしそのうちの一社はコロンビアの航空会社、アビアンカ。その他はコパ航空とブラデックス(Bladex、銀行)である。調べてみると割高でも割安でもない状態か。

パナマの歴史

パナマ運河は交通の要衝である。運河としてはスエズか、パナマかという知名度であろう。パナマに存在する街は先住民を追い出したスペイン人が切り開いたものだが、17世紀後半にはカリブの海賊によって壊滅的な状態に。当時の海賊は英国エリザベス女王に支持されており、私兵を国が援助している点は現在の中国漁民と似ている。

そもそも、1494年のトルデシリャス条約によって南北アメリカ大陸はスペインとポルトガルのもの、ということになっていた。トルデシリャス条約は教皇の裁定であったため、アメリカ大陸に進出したいイギリスもオランダも表立って軍隊を送ることは出来ず、苦肉の策として私兵たる海賊を活用し、スペインやポルトガルを攻撃した。

パナマ運河

船の大きさの規格として、スエズマックスやパナマックスというものがある。それぞれスエズ運河・パナマ運河を通ることが出来る大きさという意味で、パナマックスは船の全長が294m、全幅32mである。

パナマ運河よりスエズ運河の方が大きな船が通ることが出来る。これはスエズ運河が特に上下動ない海面式である一方、パナマ運河が船が上下に動く閘門(こうもん)式であることが影響している。閘門式運河とは、門で船を囲って、その中で水位を上下させて船を上下に動かす仕組。パナマ運河は軽い山なので、上下動ない海面式とすることが出来なかった。

元々、スエズ運河を造ったフランス人のレセップスがパナマ運河造成の責任者であった。しかし彼は海面式にこだわったため資金・工事期間の面で失敗となり、結局閘門式が採用された。
なおレセップスは宝くじ付社債でスエズ運河の資金調達をしており、これは大人気に。日本でも宝くじ付定期預金があるのだから、個人投資家向け社債でも出来そうだが。。

現在では2016年に新パナマ運河が旧運河の隣に開通し、大きな船が通れるようになった。これに合わせた船の大きさを新パナマックスといい、船の全長366m、全幅49m。

ミラフローレス閘門というパナマ市街から最も近い運河の一部を見に行ったのだが、初めはばら積船(鉄鉱石や穀物をバラバラに積んでいる船)、次はクルーズ船が運河を通っていた。写真を見るとわかるが、ほんとぎりぎりの大きさ!

クルーズ船に乗っているのはシニアな方ばかりであった。僕は船酔いしやすいのと、退屈さでクルーズは無理であろう。

豪華客船と言えば、三菱重工(MHI)が約1,000億円で受注して、2,000億円以上の損失を出していたことを思い出す。どういうこと??納入延期を続けている飛行機、MRJもそうだが、MHIは自らの技術力を過信し過ぎじゃないかと思う。
中で働いている方は疑うこと無く賢い(産業革新機構に居た時にお会いした方々は技術者も企画の方もスマートな人が多かった)のだが、官僚的機構であること含め、もったいないな~と思う。

そして、日本及び海外の造船業界は僕は再編不可避と考えている。供給量が多すぎる。既に日本でも幾つか再編は行われている。
面白いのは造船業界は日本の重工業の会社の祖業であること。MHIの祖業も長崎造船所であり、川崎重工の祖業も造船である。という経緯から祖業に手を付けるのかという話は想像に難くないが、生き残るためには再編が必要と思っている。

1+

いいね! or シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加