イラン年越しのすすめ

イランは2017年から18年に年をまたぐタイミングで行った。なぜか?イランはイラン暦を採用しており、西暦2018年1月1日は1396年10月11日。ただの平日であり、年末年始感は全くない。そしてホテルやレストランが意味不明に値上がりすることがないし、お店も閉まらない。

平日の様な年末年始を過ごしたいならイランがおすすめである。イラン入国時の注意点についてはこちら

反政府デモ

イランに行ったらデモをやっていた。この旅行、こういうことが多い、、、カタルーニャの独立運動だったり、ジンバブエのクーデターだったり、トランプの在イスラエル大使館移転だったり・・・日本は平和だ。

さてイランは何のデモだったのか??はじめは物価上昇、失業者増加に対するデモだった。基本は反ロウハニ大統領。しかし途中から国家最高指導者たるハメネイ師に対する抗議行動も加わっていった。これにはびっくり。イランはイスラム共和制をとっており、イスラム法学者が国のトップにたっている。株式会社で言うと最高指導者がCEO(しかも終身)で、大統領はCOOだ。CEO及び国家体制に対する抗議活動というのはこれまでおおっぴらには行われてなかった。

経済に対する不満というのは勿論大きいだろう。前回のブログ「イランアライバルビザ取得とイスラエル、アメリカ入出国」で書いた様に経済制裁の影響は大きい。そしてインフレも進んでいる。

インターネット事情

米国系ウェブサービスは大体使えないかと思っていたが、FacebookとTwitter以外はok。Instagram, Whatsapp, Google mapは問題ない。それよりも一番困るのはウェブでカード決済が出来ないこと。。これらはVPN使えば何とかなる部分も多いらしい。僕はやってないけど。

そんな中でイラン人はメッセンジャーアプリTelegramとInstagramを普段使っているのだが、デモが激しくなって来ると国によってこの二つにアクセス出来なかった。突然の政府ブロック!

僕はテレグラムは使っていないのだが(というかイラン以外ではマイナー)、インスタが使えなくなったのは少し困った。あとIMOというメッセンジャーは不思議で、イランでも使える。これはキューバでもほぼ唯一使えるメッセンジャーアプリだった。他の国で使っている人聞いたことないけど。

女性の服装

イランでは何でも男女別。空港のセキュリティチェック、イスラム教徒の祈り部屋、病院診察等。

女性は外出時に頭髪を隠すスカーフ、ヒジャブ着用が必須。イラン行く前は、サウジアラビアみたいに全身黒で目出すやつ服だけOKかと思っていたが、そこまで厳しくはない。前髪出している人は多数。このヒジャブ着用抗議活動もインスタで最近よく行われている。イランに行った人ならば分かるだろうが、ヒジャブ外した写真うぷは相当な勇気が必要。

見所たくさん

イランで行ったのは、シラーズ、ペルセポリス、イスファハーン、テヘラン。

シラーズのステンドグラスが綺麗なピンクモスク(上図)、シラーズから車で一時間かかるペルセポリスの遺跡+パサガルド、、世界の半分と称されたイスファハーン、どこも良かった。

イスファハーンで行ったアルメニア教会は元がモスクだったが、教会に変えたもの。スペインはコルドバのメスキータと同じパターン。またイスファハーンは川沿いの数カ所に橋がかかっていて、どれも良い景観を保っている。夜には謎のライトアップがされるけど。

テヘランはかなり広大で歩いて全部回るのは難しい。観光客の割合は他の街に比べると少ない。街中で卓球しているおじさんがいた。街の北側の山間はなぜかレストラン街あり。

またゴレスタンパレスは輝き過ぎててすごかった。

ゴレスタンパレスの輝きに影響されたわけではないと思うが、ありとあらゆる照明を売っているLalehzar street(照明通りと名付けた)があり、今まで行ったどの国よりもたくさん売っていた。特にシャンデリアは多数。百軒は超えていたと思う。

映画ARGOで出て来た旧アメリカ大使館も見に行った。しかしアルゴってたいした映画じゃない気がするんだが、なんでアカデミー賞作品賞をとれたのか。内容を簡単に言うと、在イランのアメリカ大使館が革命後に占拠された。その際カナダ大使公邸に逃げた6人をUSに脱出させるため、フェイクムービーARGOの撮影をでっちあげ、そのクルーと偽ることで国外脱出させるというもの。映画関連で人命を救ったというのが受けただけだろう。

あと、僕が関わった買収案件でProject Argoというものがあった。オークションだったにも関わらず最後の交渉の段階で急に外から買収者が現れ案件をさらわれた。。これは投資銀行の仕切りが悪かったのだと思うが、映画同様、案件自体がフェイクムービーみたいなもんだった。

イランに行くと、中東・イスラムと言えどもアラブではない、ペルシアなのだと強く思わされる。言語もペルシア語だしね。そしてスンニ派ではなく、シーア派。偶像崇拝禁止のイスラム(特にスンニ派)だが、シーア派だと緩いため、国のあらゆるところにホメイニ師とハメネイ師の写真が飾ってある。

他国文化へのあこがれ

イランでは韓国ドラマが流行っている。USのドラマや文化はだめだからね。といいつつスターウォーズのぱちもんを発見。STAR TEAMというものだ。

ディズニーキャラやミニオンくんはそこらへんにいる。

なお、車はプジョー、ルノーといったフランス車が多い。

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