ロンドン観光とブレグジットの影響

最近のブログからは一ヶ月程前に遡る。ロンドンに着いたのは8/1で、シアトルからのフライト。寒いっ!!というのが始めの感想。急に10度くらい下がったので風邪気味になったお。

ロンドン着いてから、まずは大英博物館に行ってみた。ここに来たのは2008年10月以来2回目。大英博物館は色々なところからの略奪、、もとい収集品がすごい。特に以前支配していたエジプトはロゼッタストーン始め充実している。僕はエジプト大好きなのでテンションが上がる。今はエジプト本国が情勢不安で行けないのが残念。。。ルクソールまた行きたいんだけどな。

ロゼッタストーンと言えばビックカメラ等の家電量販店で外国語学習キットを売っているNYSE上場企業だが、時価総額は250億円くらいしかない。ちなみに日本事業はソースネクストが買収している。

日本の教育関係の上場企業はベネッセ除き時価総額500億円以下が多い。教育系はグローバルに見てもスケールし難いのかしらーと思っていたが、中国のNew OrientalやTALは1.5兆円くらいの時価総額。恐るべし中国。

中国人は日本人が旅行であまりいない国にも必ずたくさん居る。絶対数が多いのもあるが、やはりすごい。

あとロンドンと言えば映画けいおん!の聖地であります。これは本当に良い映画なのでご覧になることをおすすめする。調べてみると聖地巡礼(映画に出て来た箇所を実際に訪問すること)をやっている人も多い。僕は雑に、唯ちゃん達もロンドンアイ乗ってたなー・映画にビッグベン出てたなーくらいの感じで済ませてしまったが。

ハムステッドヒース

あまり観光地っぽくないところだが、行って良かったのがハムステッドヒース。周りは高級住宅街で、その中にある公園はとってものどかなところ。ロンドンは犬を飼っている人多し。しかし下記写真には犬はいない。そしてロンドンはいつも曇っている。。

公園の中に邸宅みたいなところがあり、図書室がかわいかったので残しておく。

世界陸上がちょうどロンドンでやっていたので、女子マラソンも見た。日本人選手も出ていたが、三人のうち二人は手をあまり振らないペンギンみたいな走り方をしていた。僕は小学校の時に足がリレーの選手になるくらいは速かったのだが、特に何も考えずにペンギン走りを実践していた。しかし、色々な人にフォームを矯正すべきと言われていた。今思えば時代の先端を行っていたのかも知れない。

タバコ

さて、ロンドンはタバコを吸っている人が多い。統計上は日本より少ないらしいのだが、そうは感じなかった。タバコの値段は高く、一箱10ポンド(1,400円)以上するものも多い。UKは公共医療は無料なのでタバコの税金が高くなっている。よってみんな海外に行くと免税店でたくさん買うとのこと。あんなの誰が買うんだとずっと思っていたが、ちゃんと需要があるんですな。

WHOに日本は受動喫煙天国で前近代的と言われていたが、はっきり言って街を歩いているとロンドンの方が煙に遭遇する率は高い。屋外でみんなガンガン吸っているからである。

ちなみにタバコ会社は投資としては最高である。悪魔に魂を売るならばタバコ会社に投資する。

理由は①配当利回りが高い、②依存者が多く安定した需要がある、である。特に①が重要で、タバコ株は倫理上買えない投資家も多い。さらに常に訴訟のリスクにさらされているため株価は割安。一方で配当性向が高いため、結果として配当利回りは高くなる。

でも僕は150歳まで生きようと考えておりタバコ嫌いなので、投資対象から外している。

ブレグジットのインパクト

ブレグジットはUK経済にプラスかマイナスか、どうなのか。ブレグジット発表後はポンド安が進行したため、イギリス経済にプラスだーとなって株価(FTSE100)は上昇している。足元の実績P/Eは30xを超えており、割高と言える。

長期的に見ればブレグジットは経済にマイナスであろう。既にIT企業や銀行はロンドンから脱出しつつある。受け入れ先はドイツのベルリンとフランクフルト、そしてアイルランドのダブリン。これは為替市場に置いてEUR/GBPのフローを見ていても分かる。ポンドを売って、ユーロを買うという流れが昨年6月のブレグジット国民投票から続いている。

さて、誰がブレグジットを支持したのか。「今後のUS国内旅程とトランプ支持者支持層」で書いたが、トランプ支持層と似ている。基本的には都市に住んでいる人はEU残留(ブレグジット支持)。一方で郊外の人はブレグジット支持。自分たちの職が失われたのはEUのせいで増えた移民のせいだー!となっているらしい。

そして現在の議論の中心はUKがEUから完全に切り離されるハードブレグジットか、緩やかに関係は保つソフトブレグジットかという点。僕がUKで話した人達はソフトブレグジットになるという予想が多かったが、僕はそうは思わない。どちらかというとハードブレグジットに近い形になるのではないか。EUはUKが居なくなってもやっていけるだろうし、UKに厳しい態度で望まないと他にも離反者を生む可能性があり、EUの将来が危うい。

そんな中、現在のポンド(GBP)はドル安の中でGBP/USDでは少しポンド高に回帰しつつある。FTSE100は今後厳しそう。またドル安見通しは僕は以前から述べている通りである。
対ドルではポンドが強いもののこれはあくまでドル安の影響であり、ポンドからユーロへの退避は続くと考える。加えて対ユーロでのドル安も援軍となるため、僕はユーロに強気である。

そういえばロンドンはごはんがおいしくない!まずい!と言われるが全然そんなことはなかった。どうやらEUの影響で大陸からおいしい文化がもたらされたらしい。ブレグジット、止めた方が良かったんじゃ。。。

ブレグジットは大英帝国の終わりの終わりという風に僕は捉えている。それについては次回。

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