ZARA擁するインディテックスとECセクター

スペインで最も時価総額が大きい企業はインディテックスで、€10B、13兆円を誇る。インディテックス傘下のブランドはザラ、ベルシュカ、マッシモ・ドゥッティ、ストラディバリウス等。

日本だとザラはミドルレンジくらいのイメージ、少なくともH&M、ユニクロ、Forever21よりは高級なイメージがある。しかしスペインでは安いブランドというイメージらしい。実際、日本よりも値段は安い。

インディテックスでは生産したものを全世界から一旦スペインに集めている。効率が悪い気もするが、一点集中管理出来るという利点もある。インディテックスはユニクロやH&Mに比べても営業利益率が高いので、認めざるを得ない。

ZARAの製品のうち、全体の6割強を占めるファッショントレンドに合わせた服はスペイン及び近郊で生産し、残りのベーシックな品はアジアで作るという戦略。そして店内ではカメラで顧客の動きを解析している。顧客の回遊が少ないゾーンの商品は直ぐ入れ替わる。
 
バルセロナでは、メインの通りの交差点でザラ、ユニクロ、H&Mと並んでいるところがあった。ユニクロは今年9月にスペイン初進出。もっと前からスペインに出店しようとしていたが、常にザラに邪魔されていたとのこと。
 
またスペイン国内で良く見かけるエルコンテイングレスは小売最強。こちらは非上場。スペインでもEコマースは伸びている。インディテックスはECにも力を入れており、店舗での受け取りが戦略の柱。これはUSの巨大小売、ウォルマートも同様の戦略を取っている。

しかしスペインにおけるECそのものはアマゾンが一番。アリババもそこそこの存在感。UK上場のASOSで服を買っている人も多い。ここは自社ブランドも手がけている。スタートトゥデイみたいな感じか。

ECは今後もどこの国でも伸びるはず。僕は気づくのが遅かった。が、まだこのセクターはチャンスあるはず。前も書いたアルゼンチンのメルカドリブレ、ブラジルのB2W等は面白い存在だと思う。他の国でも注視していきたい。

もう一つの投資テーマとして、自分が旅行し続けていることもあり、人の流動に注目している。恩恵を受けるセクターはオンライントラベルエージェント、LCC、アマデウスに代表されるITプラットフォーム提供者あたりかな。

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