ETFとロボアドバイザー

アルゼンチン株への投資方法

僕は以前のブログに書いた通り、アルゼンチンは有望と考えている。それではどうやって日本からアルゼンチン株に投資出来るのか??と聞かれたので、書いておく。
 
最も手軽な投資方法はアメリカに上場している、ARGTというETF(上場投資信託)を買うことである。ARGTはMSCI All Argentina 25/50 Indexに連動する様に設計されているETFであり、アルゼンチンで主要な事業を行う会社、またはアルゼンチンに上場する主な企業で構成されている。 
 
現在の時価総額上位はリンクで確認出来る。
①メルカドリブレ(EC)
②テナリス(石油及びガスのパイプライン用鉄鋼。過去には日本鋼管(今のJFE)のシームレスパイプ事業も一部買収)
③YPF(アルゼンチン国有石油)
④グルーポ・フィナンシエロ・ガリシア(金融)
⑤バンコマクロ(金融)
である。ちなみに1,2位の2社で指数全体の40%弱の時価総額を占めるので、歪んだ指数と言える。
1位のメルカドリブレはナスダック上場。しかしEC企業がアルゼンチン関連で最も大きな時価総額の会社とは驚きである。P/E(PER)も72xとかなり高いが、確かに伸びている。EC市場そのものも伸びている。
 
なおその他アルゼンチン関連の個別企業もADR(米国預託証券)として幾つかアメリカで取引出来るものもある。

ETFの投資信託に対する優位性

なお、一般論としてETF(上場投資信託)ではない投資信託(ミューチュアルファンド)を買うのはあまり良くない発想だと僕は思う。
なぜなら①投資信託はETFと似た運用をやっているものが多いにも関わらず手数料が高すぎ、かつ②サラリーマンが運用しているからである。
 
投資信託の大半はパフォーマンスを上げることより、運用額を拡大して手数料収入を増やすこと、または売買を増やして手数料を得ること、に腐心している。投資信託を運用しているサラリーマンが社内で評価される基準として最も重要なものは、ファンドのパフォーマンスを上げることではない。繰り返しになるが、運用額を増やすことである。
勿論パフォーマンスがいいファンドにはお金が集まりやすいため、運用額と全く関係がないとは言えない。
 
更に言うと、投資信託ではパフォーマンスを上げても顧客の収益になる一方で、会社の収益にならない(ここ重要!)。しかし手数料は会社の収益になる。
なお、全ての投資信託がだめだと言う訳ではなく、手数料も低く、パフォーマンスを重視している良心的なファンドも勿論存在している。本稿で言いたいことは、投資信託の仕組みとして良心的なファンドが生き残りやすいわけではない、ということである。
また、ヘッジファンドの様に顧客の利益と運用者の利益が一致しているファンドは、上記とは違う議論となる。

ロボアドバイザーってどうなの?

最近見かけるETFに分散投資するロボアドバイザーと言われるものも、手数料が1%程度と高く、ETFの良い点を阻害していると思う。ETFの良い点は運用を外部に任せる仕組により、投資信託に比して手数料を劇的に減らしているところである。
 
ロボアドバイザーは証券会社のラップ口座やプライベートバンキングよりはましではある。とは言え、たかが1%と思うかも知れないが、20年を超える様な長期だと複利での1%の差はとても大きい。
少し勉強すれば自分でロボアドバイザーと同じ(または似ている)分散投資のポジションを組むことは可能である。そしてAI活用を唄っているものも多いが、ただの自動リバランスであって、AIでも何でも無いものも多い。
 
そして幾つかのロボアドバイザーのポートフォリオを見ていると、金(ゴールド)や銀に超長期投資って本当?と思ってしまう。いかにも自分で投資したことの無い人または学者が考えそうなことである(一部のロボアドバイザーには投資を長くやった人も関わっているので・・・僕は更に不思議に思っている)。
たしかに金は株と違う動きをするケースが多い(相関が低い)ので計算上のリスク低減にはなるのだが、金は超長期では株や債券に比べてほとんど上昇していない。これは少し調べれば分かる。金に20年を超える様な長期で投資をする余裕があるならば、株(ここでは株価指数に連動するETF)に投資した方がいいと僕は思う。
 
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