ビジネスの街、アトランタ

アメリカ南部のビジネス中心地

アトランタ市自体の人口は2015年時点で46万。アトランタ都市圏では570万人である。アトランタ都市圏だと白人が多く、アトランタ市内は黒人が多い。そして韓国移民も多い。
アトランタは、アメリカ南部の東京といった位置付けである。南北戦争における南部連合敗北後、まずは鉄道から発展した。その後20世紀に入ってからは、スカイチームの首領であるデルタ航空と共に大きくなっていった。ちなみにデルタは元々ルイジアナデルタ発祥なので、デルタという名前が付いている。アトランタ市が破格の空港使用料で誘致したとのこと。

そして航空業界は合併の歴史。大量にあったアメリカの航空会社も、デルタ、アメリカン、ユナイテッド、サウスウエスト(これだけLCC、他は全部FSC)に集約されつつある。成熟産業は統合が進む。投資という観点からは、成熟産業で勝ち組になる企業にお金を投じるのが一番いい。あまり注目されていないので安く買えるケースが多い。反対に、伸びている業界はみんなが何も考えずに投資するのでどうしてもバリュエーションが高くなってしまう。

アトランタはビジネスの街である。デルタ以外にもニュースのCNN、コカコーラ、運輸のUPSといった会社が本社を置いている。街の中心はオフィス+ホテルであり、あまり商業施設がないので、東京でいうと西新宿に雰囲気が似ている。大きなコンベンションセンターもあり、催し物次第でホテルの料金は変動。

市内のホテルは渋滞がひどいこと、交通事故が多いことから空中回廊で連結されている。これは結構便利。
不動産はバブルの様相でばんばん開発しており、建設中の物件も多い。例によって中国人の投資も多い。アパート・コンドミニアムといったレジデンス、ホテル、オフィス、、なんでもあり。
アトランタはかつて治安が全米ワースト二位と非常に悪かったが、現在は大分改善。

小売の状況

フェニックスでも触れた様に、アメリカではECに押されて、モールは二極化が進んでいる。そしてモールだけでなく家電量販店も厳しい。サーキットシティ、ラジオシャックが倒産して、ベストバイだけが生き残っている状況。ベストバイは生き残りで一強になる可能性もある。同様に日本の家電量販店も大分統合が進んで来たが、もう一押しあると僕は考えている。

一方で小売の王様、ウォルマートはどうなのかと言うと、メキシコ移民の大家族の需要を満たしているとのこと。彼らはとにかく金がない。最近のウォルマートは自社で手がけるECも好調。

先程のメキシコ移民の話にも繋がるが、アメリカのアマゾンは思ったより安くない!僕もプライム会員(年間$100、11,000円程度で日本の4,000円より高い)になったが、そもそもプライム対象が日本より少ない。そして売っているものも、スーパーで買った方が安いケースが多い。500mlのペットボトル24本がスーパーだと$5で売っている。結構衝撃的な価格!アマゾンだと、安くて一本1$である。

アトランタでは、小売の負け組シアーズの跡地が横浜で言うところの赤れんが倉庫みたいなおしゃれスポットになっていた。また似た様な取組として、鉄道高架跡をNYのハイラインみたいに活用して散歩道にしていた。

コカコーラ

ワールドオブコカコーラという博物館には、コカコーラの広告や歴史、特に門外不出と言われているレシピについての展示がある。コカコーラは最近はアップルやグーグルの後塵を拝しているが、ブランド力では世界最強と長らく言われていた。
ブランドを支える戦略としては、秘密のレシピの神格化、マーケティングという味付け、他社に任せるボトリング(最近は資本も入れているが)が挙げられる。だが、、、良く考えてみるとレシピ自体がすごいということはないと思う。成分解析すれば分かるはずである。ので、マーケティングの勝利だなと改めて思った。
ただそんなコカコーラも、ニューコークという巨大な失敗を1985年にやってしまっている。99年変わっていなかったコーラの味を変えたところ、消費者から爆発的な抗議があり、三ヶ月でコカコーラクラシックとして元の味を復活させたのである。展示ではスルーしているかなと思ったが、そんなことは無かった。むしろ、以前からのコカコーラがすごい!という神話の強化に繋がっていた。

食品・飲料における、グローバルブランドの強烈さ

南米を旅行していて思ったのが、食品と飲料のグローバルブランドの強烈さである。例えば南米旅行中にどうしてもお腹が減って、チョコが食べたくなったとする。小さな店で、選択肢がキットカットか、現地の怪しいチョコの二つしかない、、、キットカットは120円で、怪しいチョコ略してあやちょこは100円である。20円の差だったらキットカットでいいか、、、と僕は思った。あやちょこでお腹壊したくないし。しかし会社にしてみればほとんど同じものを売っているのに、売上が少なくとも20円違うと言うことである。あやちょことキットカットは成分がほとんど一緒なので、粗利も20円違うということになるだろう。これはすごいことである。

僕も過去に色々なセクターを調べたが、食品や飲料と言った生活必需品セクターはリターンが高く、かつ安定している。消費者の嗜好は一朝一夕では変わらないし、そして飲食は安全が重視されるため、グローバルブランドが利益を取りやすい。
これは家電とは対照的。家電は安い場合、壊れても仕方ないかーとなりやすい。しかもコピーされやすい。そう言った家電の世界で、ブランド力を味付けしたアップルはすごい。20年前はソニーもそうだった。ケンウッドやパイオニアが同じものを作っても、ソニーの方が値段が高くて、かつ売れていた。ソニータイマーという製品が壊れる仕掛けがあるんじゃないか?という噂があったにも関わらず。

キング牧師とスカーレット

アトランタは公民権運動において中心的役割を果たしたキング牧師の生まれた場所であり、公民権&人権センターやキング牧師の墓がある。どちらも様々な展示があるが、レストランや公共交通機関における、白人とそれ以外の分離は本当にやっていたんだなと改めて思わされた。先日のニューオーリンズで行った黒人奴隷を酷使するプランテーションが存在していたのは150年前までだったが、こちらはたった50年前・・・!
そして、キング牧師はインドのガンジーに影響されていたと言うのはあまり知らなかった。確かに非暴力非服従という根底にある考えは同じである。

そしてアトランタには、風と共に去りぬを書いたマーガレットミッチェルの家がある。僕が風と共に去りぬを初めてみたのは高校の時。今回せっかくアトランタに来たので見直したが、結構覚えていた。主人公のスカーレットオハラは父と娘を落馬で亡くしてしまう。。。僕は競馬と馬が好きなのだが、この映画を見てから乗馬にびびっている、、、と言いつつ何回か乗ったことあるけど。

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コメント

  1. みずの より:

    待ってましたAtlanta!西新宿とか赤レンガとかうまいこと言うね。
    アトランタに限らずだろうが、市外に白人が多いのはなんでなんだろう。オーガスタですら市内は黒人だらけで治安悪く、市外は白人エリアで治安いい。

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    • ele より:

      もともと黒人が多くって、ビジネスの中心都市としての役割が大きくなって白人も増えて来たって感じじゃないかなぁ。オーガスタも似た感じなんだね!

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